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平成24年度 基本8ヶ月コース第2回が行われました。

基本8ヶ月コース第2回が行われました。

東京、大阪、鹿児島の各会場で平成24年度『基本8ヶ月コース』第2回が行われました。
第2回のテーマは、「顎機能の診査・診断-Ⅱ(顎関節)」です。顎関節各部の詳細な構成と機能、正常な下顎運動時における顎関節とその周囲組織の役割、パラオクルーザル・クラッチの製作、顎関節症の診断基準、臨床で有効な顎関節の触診法のレクチャーと、顎関節4種の触診法の実習、パラオクルーザル・クラッチの製作実習、SCMレコーダー (プロソマチック・アナライザー)による顆頭運動経路描記実習を行いました。

第1回で実習を行った「筋の触診」は、筋の過緊張による圧痛を診査します。顎関節と咬合の不調和があると、生体は反射的に筋群を使って咬合が安定する顎位に下顎を変位させます。すると、常に筋群が緊張し、触診により加圧すると圧痛が生じることになります。顎口腔系の不調和は、まずこの筋の圧痛として現れることが多いのです。
第1回に引き続き、今回の実習内容も顎口腔系のスクリーニングとして非常に有効です。顎関節の触診は4つの診査を組み合わせることで、顎関節の中の状態を詳細に知ることができます。SCMレコーダーは大がかりな検査装置を必要とせずに、顎機能の客観的なデータを採得することが出来る、非常に有用な装置です。是非臨床の現場で活かして頂きたいと思います

今回確認して頂いた「顎関節の解剖」は緑本(機能解剖)の p.109〜145 に、「顎関節の触診法」は白本(臨床機能咬合学)の p.51〜55 に、「顎機能の診断」は緑本の166〜185と白本の p.58〜72 に記載されています。