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平成24年度 基本8ヶ月コース第3回が行われました。

基本8ヶ月コース第3回が行われました。

第3回のテーマは、「顎関節症の治療,顎位の決定基準」です。内容は、中心位の正しい理解と評価法、顎関節症の原因、顎関節症の病態と臨床症状、改良型マニピュレーションテクニック、顎関節症の診断と症型分類、オクルーザル・バイト・スプリント3種の設定基準、スタビライゼーション型スプリントの製作基準でした。

顎関節症治療においても、そうでない日常臨床においても、同じレベルで顎機能に調和した顎位を設定しなければなりません。前回までの内容を総括して顎関節症の治療方針を明確にし、咬合と顎位と顎関節症の関係性を示しました。漠然としている「中心位」を真に理解し、顎位の設定基準など臨床への応用法をご確認頂きました。スプリントに関しては、円板の介在の有無や急性症状の強さによってなどによって設定方法をお示し致しました。毎年各基準に改良が加えられ、より効果的なものとなっております。
実習では、安全な咬合構成を行う上で補綴治療の考え方の基礎となる、臨床で有効なスタビライゼーション型スプリントの製作を行いました。調整中にもどんどんと適切な顎位に変化するという感覚がお分かり頂けたと思います。補綴装置はこの顎位で製作し、スプリントと同様のブレーシングイコライザーを付与する必要があります。
今回の実習で製作したスプリントも非常に有効ですので、是非実際の臨床で活かして下さい。

今回確認して頂いた「咬合高径の決定基準」は白本(臨床機能咬合学)の p.78〜79 に、「中心位への適切な誘導法」は白本の p.80〜91 に、「中心位に影響を及ぼす因子」は白本の p.92〜93 に記載されています。