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平成24年度 基本8ヶ月コース第7回が行われました。

基本8ヶ月コース第7回が行われました。

第7回のテーマは、「パーシャルデンチャーの的確な設計システム」です。今回の内容は、「残存組織保全と機能回復率向上の両立」と基本原則とする“設計の6要素”に基づいて、粘膜と残存歯における支持能力の診断と各組織に対する力の適正配分、細菌への対応を再考し、パーシャルデンチャーの治療システムを確認致しました。これにより、非常に予知性の高い治療が可能となります。
実習では、実際に3種類の欠損症例に対して、模型上でサベイヤーを用いて診断し“設計の6要素”により理論的にパーシャルデンチャーの設計を行いました。

現在欠損補綴の第一選択はインプラントになりつつあります。しかし、全ての患者さんにインプラントによる補綴治療を行うのは不可能であり、その場合パーシャルデンチャーでの対応が必須となります。一般的に予後が悪いとされているパーシャルデンチャーを要素ごとに理論的に整理し、ポイントを押さえて治療を行うことで良好な予後が得られます。是非、今回の内容を明日からの治療に取り入れて頂きたいと思います。

今回確認して頂いた内容は青本(基本 クラスプデンチャーの設計)、赤本(クリニカル・クラスプデンチャー)、白本(臨床機能咬合学)に記載されています。「設計の6要素」は青本の p.46〜67、赤本の p.32〜45 に、「製作の流れ」は赤本の p.65〜153に、「症例1、2、3、4の設計」は、青本の p.132〜181、赤本の p.164〜195 にあります。