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平成24年度 基本8ヶ月コース第8回(最終回)が行われました。

基本8ヶ月コース第8回(最終回)が行われました。

第8回(最終回)のテーマは、「リジッドサポートの有効性と設定基準」です。 最終回である今回は一般公開とし、多くの歯科医師、歯科技工士、歯科衛生士の方々にご参加頂きました。
東京では、昨年度『基本8ヶ月コース』を受講さた早川順満先生と、今年度ご受講の川村進太郎先生に特別講演をして頂きました。両名とも早速素晴らしい治療を数多くこなしていらっしゃいます。インストラクターの演者は浅野栄一朗先生、宮本績輔先生、渡辺正宣先生、星久雄さんの4名で、臨床例を通した基本8ヵ月コースの基準確認として講演をして頂きました。大阪では、浅野栄一朗先生、渡辺正宣先生、田中希代子先生、星久雄さんの4名でした。そして、小出馨教授による8ヵ月コースの総括を行いました。

今回の内容は、従来のリジッドサポートであるフルパラレル・ミリングやコーヌス・クローネの利点を活かして欠点を整理し、最良の形に構成されたパーシャル・パラレル・ミリングについて確認致しました。すれ違い咬合などに代表されるパーシャルデンチャーの難症例に対しては、クラスプデンチャーでの対応では限界があり、的確な対応にはリジッドサポートが必須となります。パーシャル・パラレル・ミリング・テクニックにより、予知性の高い補綴治療が可能となります。これは、インプラントによる補綴治療では対応できない場合の切り札として習得しておくと非常に有効なシステムです。
すれ違い咬合が難症例である原因は、残存歯と顎堤粘膜の間の支持能力の大きな差です。この差をできるだけ小さくすることで、難症例でなくすることができます。臨床上のポイントは以下のような項目が挙げられます。
・全面均等加圧印象を採得することで被圧縮量の差を埋め、さらに粘膜の支持能力を最大限に引き出す。
・全面均等加圧印象を行った上で、適切な筋形成により粘膜支持域の十分な拡大を行う。
・咬合様式をリンガライズドオクルージョンとすることで機能圧の軽減を図る。
・リジッドサポートで義歯床と残存歯を一体化し、必ず対側固定(クロスアーチスプリント)により機能圧の分散を図る。

基本は、パーシャルデンチャーの設計の原則に従いひとつひとつのステップを確実に進めていくということが何よりも大切なことです。その上で、さらにすれ違い咬合に対するポイントとなる部分を押さえていきます。
受講者の方で、このような症例を抱えていらっしゃる方は是非一度インストラクターにご相談下さい。

今回確認して頂いた「パーシャル・パラレル・ミリング」は白本の p.46〜67、赤本の p.193〜196 にあります。