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顎機能の診査・検査・診断2日間コース概要
歯科医療の目的は歯列の再建と保全を通して顎口腔系の機能維持を図ることです。QOLの向上における顎口腔系の果たす役割は大きく、維持する機能として咀嚼、嚥下、呼吸、発音、感覚、審美、姿勢維持などが挙げられます。
医療において、歯科は患者さん一人一人に適した治療を行い、先に述べた顎口腔系の機能を回復することで多くの患者さんの人生の満足度を引き上げることが出来る、医科と並ぶ非常に大きな意義のある領域です。
顎口腔系の不調和はまず筋の圧痛として現れるので、顎機能診断において筋触診は不可欠なものです。顎関節の内部の状態を把握するためのスクリーニングとして顎関節触診法4種を学びます。短時間で的確な診断が行える診査法で、実習を通してほとんどの人が習得し、翌日からの臨床で応用出来るようになっています。初診時のスクリーニングとして極めて有効です。
また、SCMレコーダー(プロソマティックアナライザー)を用いた顆頭運動経路描記を行い、描記された経路から顎関節の内部の状態を詳細に読み取れるようにします。
臨床で有利な側方のチェックバイトをアンテリアジグを用いて採得し、的確にフェイスボウトランスファーを行って模型をマウントしたプロアーチ咬合器で顆路調節を行います。くるいや誤差を最小限に抑え、生体と同じ状態を咬合器上に正確に再現できる方法を理解します。
顎機能に調和した補綴、矯正、インプラントの症例を通して、病態に応じた治療法の選択を学びます。受講者の方々が、日々の歯科治療の中で対応に困っている症例や、インストラクターからのアドバイスを受けたいという症例を持ち寄り、ケースプレゼンテーション形式で症例相談を行います。