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咬合構成の7要素による実践的ワックスアップ2日間コース概要

このコースの目的は、「基本8ヶ月コース」に基づく咬合構成を実際に顎口腔系全体のバランスを図りながら適切にまとめ上げていくためのスキルアップにあります。

補綴装置は患者さん固有の顆路との調和が図れているかを、チェックバイト記録で調節した咬合器上で読み取り、各条件でのアンテリアガイダンスの設定基準を明確にします。カスプ・トゥ・フォッサにおける3点接触の与え方などの「臼歯部歯冠形態の連続性20項目」、顎機能と調和した前方ガイドの概念、側方ガイドにおけるブレーシングイコライザーの概念を熟知し、補綴装置に付与していきます。これらの項目は、歯科技工士が模型や記録から読み取り、診断し、決定していく重要な要素です。これらの要素をコーンテクニックに効率的に組み込んだワックスアップ操作を習得し、大きなケースでも迅速な技工操作を的確に行え、形態の審美性も共通認識にしていくことができます。

歯科の二大疾患である齲蝕と歯周病は、近年劇的に減少傾向にあります。これはあたかも歯科が発展し尽くしたことを物語っているかのようです。しかしそんな中でも、実は患者さんの顎口腔系に最適とは言えない補綴治療がなされている場合がほとんどです。齲蝕と歯周病、そして審美への対応を中心とする従来の歯科医療は、本来の歯科医療の一部分に過ぎないということなのです。

近年の研究から、顎口腔系が全身へ及ぼす影響は極めて大きいことが示されており、本来の歯科医療とは患者さん一人一人の顎口腔系のトータルな調和を図ることに他なりません。

また、オクルーザルプレーンアナライザーを用いて行う診断用ワックスアップの基本も習得します。

毎年、歯科医師の方々と歯科技工士の方々がいずれも参加しています。どなたも奮ってご受講下さい。

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