HOME > 研修会のご案内 > トータル歯科技工実践5ヶ月コース > トータル歯科技工実践5ヶ月コース概要

トータル歯科技工実践5ヶ月コース概要


診断と設計,セラミックの基本からミリングの精密技工まで)

このコースの目的はパーシャル・パラレル・ミリング・システムを通して「基本8ヶ月コース」に基づく歯科技工を、顎口腔系全体のバランスを見ながら適切にまとめ上げるだけのスキルを身につけることです。
 ラボサイドは、チェアサイドから伝えられた情報をもとに、患者さん固有の顎口腔系諸組織に調和した補綴物を製作しなければなりません。患者さん固有の顆路に対して、補綴物はどの位置で咬合接触させるのか、どの部位でどの方向にどのように下顎を誘導するアンテリアガイダンスを設定すべきなのか、これらのことはラボサイドで模型や記録から情報を読み取り、診断し、決定することです。
 顎機能が詳細に解明されてきた現代において、臼歯部の咬合接触をコントロールするだけの、従来のいわゆる「犬歯誘導」では危険です。ブレーシングイコライザーの必要性を理解し、実際に補綴物に付与して安全な咬合の構築法を実習を通して学びます。

前歯のガイドに関する基準を明確にします。前方・側方へのガイド時の自由域の設定基準、また顎機能との調和と審美の両立を図ったアンテリアガイダンスの設定基準を学びます。
 実際にコーンテクニックによる効率的なワックスアップを行い、どのように歯列を構成するかを確認します。必要最小限の操作で歯を枠組みから見ることにより、発育葉の意味するところやラインアングルの連続性と、形態と色調の審美性を共通認識とすることができます。

クラウンブリッジにおいてはセラミックを築盛し、内部ステインテクニックの極意を学びます。セラミック上で前方と後方へのブレーシングイコライザーの的確な構成を行い、より実践的に審美と機能の両立を図ります。
 また、臨床で時折遭遇し、どう対応するか迷うような、セラミックやミリングの難症例への対応法も示します。

昨年度から一新した、パーシャル・パラレル・ミリングの設定基準を学び、精度の良い副印象法、鋳造法、調整法で、実際に極めて精密に仕上げていきます。
 毎年、歯科技工士だけでなく歯科医師の方々にもご参加頂いております。どなたも奮ってご受講下さい。

戻 る

画像をクリックすると拡大表示します。